ハナミズキ




「俺は、お前に子供産んでほしい。

でも、お前はまだ高校生や。

ひとりで決められることとちゃう。

だから…………」





そう言うと、遊李さんは後ろを振り返った。


私はずっと下を向いていたから、気づかなかったけど……



そこには、私のお母さんがいた。


そっか、子供を産むためにはお母さんを説得しないと。


私は涙声で、お母さんと向き合う決意をした。




「…ぐすっ…お母さん…」