キキィィィィッ!! ドンっ― ―――――――――――――― ―――――――― ―気づいたときにはもう、辺りは血の海だった。 私の持っていた花が、血に染まっていく。 「は、悠くん…?悠くん!? 起きてよ、悠くん!」 私の代わりに悠くんが跳ねられた― 悠くんはあの時、とっさに私をかばった。 ドン、と突き飛ばして。