「…保育士、目指してみようと思って」
「すごい!保育士!?
絶対なれるよ!応援してる!!」
「あ、ありがと……///」
すごいなぁ。
夢…か。
そうだ!
他の人にも聞いてみよう!
私は、稀代くんに声をかけた。
「ねぇ、稀代くん。」
「お?なんだ?」
「稀代くんに夢ってある?」
「おう、あるぜ!」
へぇ、意外だなぁ…
「どんな夢?」
「椎名と結婚すること!」
……はぁ…
「…稀代くんに聞いた私がバカだったよ…」
「わー!待て待て!!
あるよ!ちゃんとした夢!」
「…なんなの?」
本当にあるのかな?
「笑うなよ?」
「笑わないよ!」
「…しょ、小学校の先生……」
え?
稀代くんが…先生?
「きょ、教科は?」
「体育…」
あ、稀代くんらしいや。
「…そっか!頑張って!」
そっかぁ…稀代くんは先生かぁ。
みんなすごいなぁ。
さて残る一人は…と。
あ、いたいた。
「悠くん!」
「うん?あぁ…恋華か。どうした?」
「あのね…悠くんに夢はある?」
「あるよ。
…手話を学びたいんだ。」
「手話?」
「そう、手話。」


