ハナミズキ





………はぁっ…はぁっ…はぁ……



「……も、無理………」



とうとう私の身体に限界が来た。



私は、近くの木にもたれ掛かる。


夜の風は少し冷たい。



私は、言うことを聞かないこの身体が歯がゆくて仕方なかった。



「…なんで、言うこと聞かないの……?

聞いてよッ!私の身体でしょ!?……」




…ホントに、なんで………。



身体を休めていると、誰かの声が聞こえた。


その声は、どんどん私に近づく。


「………げー!…れ……げー!」


あの声…もしかして…!!