「え?」 「その代わり、俺も恋華って呼ぶから!いいだろ?」 「う、うん…っ!」 素直に嬉しかった。 彼に『恋華』と呼ばれることが。 彼のことを『悠』と呼んで良いことが。 彼と話せることが。 彼と目を合わしあえることが。 このときの私は本当に幸せだったのに……――。