ハナミズキ




ソウダ。





ゼンブ、オモイダシタ。




私の失っていた記憶が鮮明によみがえる。


まるで、走馬燈のよう。





…あ、遊李さんが救急車呼んでくれてる。



嬉しいなぁ、もう……。




なんて。


死ぬかもしれないのに、そんなこと考えてしまう私って、やっぱ少し変なのかも。



そんなことを思いながら、私は地面に落ちた。


しかし、今回は意識を保てず―…。



私は意識を手放した。