「そんなこと……って、あれ?椎名ちゃんは着替えないの?」 クラスのみんなもほとんどの子が着替えている。 なのに、椎名ちゃんは着替えていなかった。 「あぁ、うん…稀代にも止められたし、どうせ似合わないしさ」 「そんなことないよ!絶対似合うって!」 椎名ちゃんほど、足が長くて、スレンダーな美人はいないと思う。 「そう言ってくれて嬉しいよ。でも…コスプレは次の機会にね」 ―――そして、文化祭がスタートした。