「…あのね、氷野くん。私は…氷野くんのことも遊李さんのことも好き。でもそれは…恋愛感情じゃないの。でもね…、私は恋愛感情を持っていない男の子にキスされるなんて、ショックだった。…氷野くんと遊李さんを比べる訳じゃないけれど…私は、そんな氷野くんよりも、遊李さんの方がずっと好き。」



私は、言葉を選びながら、氷野くんにはっきり言った。



「…いきなりキスしたことは謝る…ごめん。でもそれは…!俺だって…っ、俺だって好きだったから…ずっと恋華のこと…」



それは前の私のこと?



…一緒にしないで…!



今の私は私だよ…!



前の私じゃない…!