ーー-ー…い、おい!


「おいこら、さぼり!」


まだ目は開けてない。
でもこのまくしたてるような話し方はすぐに誰か分かるさ。

「何だよ起こすなよ。」


「あんたが邪魔だから言ってんのよ!!」



「別行けば?」



「人の特等席とっておいてよく言うわね。ランチの邪魔!」


ランチ?ああ、そうか。もう昼なんだな。結局二限目もサボってしまった。


「ああ分かった分かった。今退くからこれ以上わめくな。」


「はあ、もうあんたにつっかかるの疲れた。」


「あれ…なあ裕美、ここにあったコーヒー知らね?」



「はあ?知らないわよ、てか私まずコーヒー飲めないし。」