「校舎案内だ。」


そうきたか…


「今日は二限で終わりだ。放課後神野に校内の事を教えてやってくれ。」



「一人でですか?」


「ああ、どうせあのクラスの事だ。お前以外が引き受けたら芋づる式に付いてくるのが目に見えるからな。」



それは確かに正しい。



「なんで先生じゃないんですか?」



「今日はどうしても外せない用があってな。」


机の端に馬券。
人より馬かこのやろう。


「はあ。知りませんよ?どうなっても。」


「お前が女に興味が無いことは知っている。だから安心して任せるぞ!」



言い切りやがった。