「抱きつかれて痛むってことはまだ完治はしてないわけだ。」



「ああ、とりあえず普通に生活する分には大した問題ないよ。ただ今みたいな衝撃食らうと一瞬息が止まる。」



「それは大した問題だと思うんだけど。」



「まあ確かにそうか。」



「とりあえず教室あがろうぜ。なんか転校生来るらしくて話題になってるみたいだし。」



「まじか!?女?女?」



夏休みの間に修一には
どうやら出会いがなかったみたいだ。

一限目が始まるまでにはまだ少し時間はあるが
校門前は登校してくる学生で混雑している。

「何してんだコウちゃん早く行こうぜ。」


「怪我人置いてくなよな。」


「何か言ったか?」


「あー何も言ってねぇよ。」