「今日もいい天気だなー」


梅雨の明けた初夏の空は、どこまでも青い。

颯太さんは今日も元気に布団干し。


そういえば……

1ヶ月も一緒にいるけど、仕事ってどうしてるのかな?

もしかして、無職?

でも、お金は持ってるし……

その辺って、謎な人だよね。


「――ねえ、颯太さん。」

「ん?」

「無職?」

「…――はぁ?」


私の質問は唐突すぎたみたい。

颯太さん、ベランダから堕ちそうになってる。

布団、落とさないといいんだけど……


「突然何?いきなり無職?はないでしょう?」

「そっか。じゃあ、仕事は何してるの?」

「うーん……家政婦?みたいな?」


語尾を上げるな!首も傾げるな!

悔しいくらい……私より可愛く見えるから…


っていうか、家政婦って!

給料払ってないよ!

払ってないどころか、食費負担してもらってるよ!

それで“家政婦”って……ねぇ……

なんだか申し訳ない……かな?



「あっ、申し訳ないなーとか思ってる?でもね、朱里ちゃんが心配することないよ。その辺は大丈夫!」


何が“その辺は大丈夫”なの!

思いっきりピースまでしちゃって!




……ちょっと可愛いじゃない……