○○彼氏。【完】


正確に口元が見えたわけではないが、女の子の顔と叶汰の顔が重なった。


ちょっと待って。どういうこと?


頭の中が真っ白になったあたしは、呆然とその場に立ち尽くしていた。


どのくらいそうしていただろうか。


気づけば二人の姿はもうなくなっていた。


────帰ろ。


フラフラとその場をあとにして、あたしは教室へと歩みをすすめた。


教室に戻ると、叶汰は何事もなかったかのように友達数人と話をしていた。