「あははっ。初々しい奴め」 そういってからかうと、 「しょうがないだろ、全然経験ないんだから」 と言って拗ねたような顔になった。 「え!?全くないの!?」 その顔で!?というのはあえて言わないでおいた。 「いや、別に付き合った人がいないってわけじゃないけど・・・・・・」 叶汰はよいしょ、と言って立ち上がり、歩き始めた。