○○彼氏。【完】


「ふっ、あははっ。そんなに緊張しなくてもいいのに」


あたしが笑ながらそう言うと、


「いや、その、なんていうか・・・・・・あんまりこういうの慣れてなくて」


と、また顔を赤らめながら言った。


そんな叶汰を見ていると、ついついいたずら心がうずいて。


「ふーん、慣れてないんだ。じゃあキスは全然?」


そういってあたしは叶汰の顔を覗き込み、近づけた。


「わ、ちょっ・・・・・・!」


慌てて離れようとする叶汰にさらに顔を近づけると、


「ちょ、もう無理。恥ずかしすぎる」


と呟き、両手で顔を覆ってしゃがみこんだ。