○○彼氏。【完】


「あんな顔に見つめられたら無理!!」


休み時間になり、あたしは優南に言った。


「・・・・・・あんた、重症だね」


頬杖をつきながら優南は呆れたとでもいうように言った。


「いや!!なんか、なんで!?」


「いやいや、むしろこっちがなんでだよ!!」


「うぁー、どうしよ。叶汰見てカレカノっぽいことなんてできるのか(笑)とか思ってる場合じゃなかったー!!」


頭を抱えるあたしを優南は冷めた目で見下ろし、


「恋は盲目」


と呟いた。