最初の頃はみんな冷やかしや女子の悲鳴などが聞こえていたが、今では女子は諦め、日常の光景の一部となっていた。
みほちゃんのほうは恥ずかしがって怒るが、それをなんとも思ってない様に笑う拓真くん。
そんな光景を眺めながら、あたしと叶汰もあんな風にカレカノっぽいことするのかな、なんて考えていた。
教室に着いて次の授業の準備をしているとき、いつも一緒に行動している山口優南(ヤマグチ ユウナ)が近づいてきた。
「どっこ行ってたのーん?」
「んー?愛の告白受けてきましたー」
「・・・・・・がちで?」
「がちで」

