○○彼氏。【完】


そう自覚した瞬間、あたしはずっと拓真のことを考えていた。


でも自覚したところで拓真はもう離れていて、素直になれないあたしはどうすることもできなかった。


廊下ですれ違う度に何度も声をかけようと思っても、恥ずかしさと変なプライドが邪魔をして、結局横を通りすぎるだけだった。


時々目が合うことがあっても拓真がすぐに逸らすから、声をかけるタイミングもなかった。


そんな日が何日も続くと、さすがにあたしも傷つくわけで。