「ちょ、禿げろはないでしょ〜」 「うるさい!!あっち行け!!」 「そんなに怒るなって。悪かったよ」 ガシガシと後頭部を掻き、苦笑いしながら旬はあたしの席の前に立った。 「もう言わねぇって」 「・・・・・・その言葉何回も聞いた」 「ありゃ、そうだっけ?」 とぼける旬にさらに腹が立ったあたしは、旬の脛に蹴りをいれた。 「い゙っつ〜〜!!」 声にならないとでも言うように脛を抱えてその場にしゃがんだ旬を見て 「ふんっ」 と言って顔をそらした。