「今日も1日頑張りましょうねー」 後ろから叫んだ拓真の声を振り払うようにあたしは教室のドアを閉めた。 「ヒュー♪今日も朝っぱらからラブラブだねー♪」 そういってニヤニヤしながら近づいて来たのは同じクラスの高岡旬(タカオカシュン)だった。 旬とはいわゆる幼なじみってやつで、幼稚園からの付き合いだ。 その上家も近所だから暇な日はお互いの家を行き来している。 「別にそんな関係じゃないし!!」 「ん?どんな関係?」 「〜〜っ旬のバカ!!禿げろ!!」 あたしはそういうと自分の席に着いた。