○○彼氏。【完】


「うーん、ちょっと。この時間帯は昼寝の時間」


今度は両手で隠しながら思いっきりあくびをした。


「・・・・・寝てもいいよ。時間になったら起こすから」


未だモグモグとおかずを食べながらいう菜奈ちゃん。


「ん、じゃあ少しだけ寝よっかな」


と、ここまで言ってあることを思いつく俺。


「ねぇ、村田さん」


「・・・・・なに」


いきなり名字呼びになった俺を怪しむように見た。


「────膝枕、してよ」


そういうと、授業中に見た、あの慌てた表情で、


「・・・・・え、なんで」


と言った。