クスクスと笑ながらついてくる龍一に火照った顔を見られまいと足早に教室に向かった。 「奈緒、」 「なに!?」 急に後ろから名前を呼ぶ龍一を勢いよく振り返ったとき、 ちゅっ 「なっ、ななななにすっ・・・・・!!!」 軽く唇に触れる感触とリップ音に再び赤面するあたしに 「かーわいっ♪」 そう言っていたずらっ子っぽく笑う彼は、あたしのたった一人の肉食彼氏。 ─肉食彼氏。完─