「・・・・・今何時?」 翔に動かされたのもわからないくらい爆睡してたから、相当な時間が経っているはずだ。 「んー、部活動生の声が聞こえるあたり、放課後だね」 翔の言うとおりよく耳をすませば、野球部の声やホイッスルの音が聞こえる。 「じゃああたし達、5、6時間目サボったの?」 「そういうことになっちゃうねー」 ・・・・・いくらなんでもマイペースすぎだ。 「起こしてくれたらよかったのに」 別に怒っているわけではないけど、あたしのせいで授業に出てないとなると、なんだか申し訳なかった。