「それにしても、寒くなったね」 そう言いながら空いている方の手であたしの手を取り、自分のポッケに入れる翔。 「うん。朝布団から出るの辛いね」 翔の問いかけにそう返すと、 「そう。だから朝も起きれない」 と言った。 「翔は季節に関係なく朝苦手じゃん」 まぁ、冬は特にだけど。 あたしの返事に、そうだった、と笑う翔。 ほんと、抜けてるというか、なんというか。