○○彼氏。【完】

そういうと少し考えるような素振りを見せたあと、ニッと笑って急にあたしの手を引っ張って歩き出した。


「え、ちょ、どこ行くの!?」


「いーから来いって♪」


龍一は楽しそうにある場所に向かった。


─────ガチャ。


扉を開けると"そこ"にいた人たちが一斉にこちらを見た。


「ちょっと"これ"、借りるぞ」


と言って龍一は校内全体のボタンを押して、マイクにスイッチをいれた。


そう、連れて来られたのは放送室。