○○彼氏。【完】


「へぇ、幼馴染みに頼まれたからやったんだ。しかも食べ物に釣られて」


「うっ・・・・・申し訳ありません」


「謝るときは、人の目を見て言うのが常識じゃないの?」


至近距離にある和希の顔なんて見れるわけもなく、横を向きながら謝るあたしに和希の言葉責め。


「ほ、ほんとに、ごめんなさい」


今度はちゃんと和希の目を見て謝ると、ニヤ、と笑う和希。


あ、これはなにか企んでるような・・・・・。


「許して欲しい?」


わざと聞いてくる和希はすっごく楽しそうな顔で笑っている。


「そりゃあ、もちろん」


しかしわざわざ聞いてくるくらいだ。


ただで許してもらえるわけが無い。


「んー。じゃあ、渚からキスすれば許してやってもいいよ」