○○彼氏。【完】


しかし、券を受け取ってから襲い来る後悔。


・・・・・和希には、バレてはいけない。


バレたら・・・・・


そこまで考えて、あたしはブルッと身震いした。





そして迎えた当日。


見事拓真は先輩とくっつき、あたしは同じ仕掛け人だったであろう、奈緒先輩と彼氏の龍一先輩と一緒にその場をあとにした。


なんとかバレずにやりきって、今日の放課後にでも和希誘ってケーキバイキングに行こうと考えて歩いていると、目の前に不機嫌オーラ丸出しの和希が。


その瞬間、


『あ、終わった』


と思ったのは言うまでもない。


そして、空き教室に連れていかれ今に至る。