秋斗の声は、あたしでも恐怖を覚えるくらい冷たい声だった。
「ひぃ!!」
変質者は急いで逃げようと立ち上がる。
が、すぐさま秋斗は押さえつけた。
「どこに逃げる気だ?お前は警察行きだろう」
そのまま秋斗は警察を呼び、変質者は無事逮捕。
警察も帰っていき一息ついたところで、ハッとあることに気付く。
「なんで、秋斗がここに・・・・・?」
秋斗の家の方向と、あたしの家の方向は真逆のはず。
なのになんで・・・・・。
「お前が、心配だったからに決まってるだろ」
真剣な表情で言う秋斗に、ドキッと胸が高鳴る。
だけど────・・・・・

