ほんと、今日はなんてついてない日だ。
秋斗の告白現場には遭遇するし、変質者には襲われるし。
あの時、冗談でも変質者に襲われてやるなんていった自分を殴り飛ばしたい。
だんだんと、抵抗しようという気もなくなってきた時、フッと変質者の手が離れた。
そして次に目に入ったのは横たわる変質者と一つの影。
その影の先には、息が乱れ肩が揺れている秋斗の姿。
「な、に、してんだよ」
その声は怒りがこもっていた。
「いや、あの、その」
変質者はオドオドし、地面を這いながら逃げようと試みている。
しかし、そんな変質者に歩み寄って、秋斗が一言。
「・・・・・再起不能にしてやろうか」

