○○彼氏。【完】


コツコツコツコツ─────・・・


カツカツカツカツ─────・・・


あたしの足音と一緒に重なる足音。


速めれば、ついてくる足音も速まり、ゆっくり歩けばゆっくりになる。


これは・・・・・つけられてる?


気づくと同時に襲いかかる恐怖。


どうしよう。


コンビニに寄る?


けど、近くにコンビニなんてない。


そして、意を決して走り出そうと足に力を入れたとき────・・・


「ねぇ、」


すぐ後ろで、声がした。


「っきゃ・・・・・んぐっ!!」


叫ぼうとすると、すぐに塞がれた口。