○○彼氏。【完】


その声でこちらに気づきパッと見る二人。


「あ、ご、ごめん。お邪魔しました!!」


「は、おい!!」


後ろから焦ったような秋斗の声が聞こえたけど、気づかないフリをして走り去った。


どうしよう、どうしよう。


あの様子からすると、秋斗は告白したのかもしれない。


けど、志乃には叶汰がいるから、きっと断ったんだ。


だから、志乃は申し訳なくて泣いていて、秋斗は困っていて・・・・・。


勝手な推測だけが、頭の中をよぎる。


そういえば、叶汰を置いてきてしまった。


気まずくなってなければいいけど。