○○彼氏。【完】


「けどさー、ちょっと残念だったね?役員でクラスの出し物に参加できないとか」


「・・・・・」


不意にあたしが尋ねると、秋斗は複雑な表情のまま黙り込んだ。


「え?そんなに参加したかった?」


女装しなきゃいけないのに、意外。


そんなことを思っていると、


「むしろ逆だ。今回ばかりは役員でよかったと思っている」


と。


まぁ、そうですよねー。


いくらあたしでも秋斗の女装姿にはちょっと・・・・・。


「お前はどうなんだ?」


秋斗の女装姿を妄想しかけていると、今度は秋斗から質問してきた。


「え?あたし?あたし・・・・・も、今回ばかりは役員でよかったかも」


はは、と苦笑いしながら答えると、秋斗はちらっとあたしを見て一言。


「まぁ、お前が男装しても引き立て役にしかならないだろうな」


・・・・・馬鹿にした笑みとともに。