「な、んでもないよ、はは。うん、でもちょっと寝不足かもしれないから、保健室いってくるね」
あたし、嘘下手だな。
また志乃が口を開きかけたのに気づかないふりをして、あたしは席を立った。
何考えてるんだろ、あたし。
秋斗が志乃のこと好きなのは仕方のないことじゃん。
だから、志乃のこと羨ましがっても仕方がないんだって!!
そう思うとあたしはパンッ、と自分の頬を叩いた。
志乃を好きな秋斗を好きになったのはあたし!!
惚れたが負け!!
だからクヨクヨすんな、あたし。
と、気合を入れたものの、今から教室に引き返すにはいかず。
「・・・・・保健室でサボろ」
とりあえず、次の授業が終わるまでは、と思い保健室で体調が悪いと言って寝かせてもらった。

