○○彼氏。【完】

「・・・・・・たしかに、最初は遊びのつもりだったよ」


あたしの頭を撫でながらぽつりぽつりと話し出した。


「賭けに負けたときたまたま目に入ったお前を落とそうって考えてた。でも日に日にお前のこと知っていくたびに俺がお前に落ちていったんだよ」


その言葉を聞いてあたしは驚いた。


「だから、今はもう遊びでもなんでもねぇよ。・・・・・・本気でお前のこと好きだよ」


「・・・・・・っ、ほんと?ほんとに遊びじゃないの・・・・・っ?」


「あぁ。まさか逆に俺が落とされるとか思ってなかったし」


そう言って龍一は苦笑いした。