○○彼氏。【完】


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「よしっ、終わったー!!」


最後の一冊を終え、ようやくあたし達は解放された。


既に外はもう暗くなっており、学校内にいる生徒もチラホラいる程度だった。


「よっと、じゃあこれ職員室の先生とこに持って行くから。また明日ね」


しおりを抱えて職員室に向かおうと秋斗に背を向けたとき、スっと腕が後ろから伸びてきてしおりを半分以上取った。


「こんな重いの一人で持たせて行かせるわけにはいかないだろ」


そう言うとあたしより先に歩いて行った。