「この前不安がってたしね。不安が少しでもなくなればって思って指輪にした。言葉の約束より、物があるほうが不安にならないだろ?」 それはこの前のデートの時に、あたしが早く大人になりたいと言ったことだとすぐにわかった。 あんなの覚えてたなんて・・・・・。 「・・・・・ん。嬉しい。ありがと」 と、そこまで言ってあたしはあることを思い出す。 「あ、あたし何も準備してない」 その言葉に颯輝は、 「俺はものじゃなくてもいいよ?」 と、裏のありそうな笑顔で笑った。 えっと、それってつまり・・・・・