「もしかして、彼氏となんかあった?」 あたしのほうは見ないでご飯を食べながら叶汰にぃが言った。 「・・・・・・うん」 あきらかに落ち込んだような返事をしたあたしに叶汰にぃは、 「そっか」 とだけ言った。 そのあとは無理に何があったかを聞いてくるわけでもなく、学校であった出来事を話していた。 「颯輝とね、もうダメかもしれない」 ぽつり、呟いたあたしの話に耳を傾けるように叶汰にぃはご飯を食べる手を止め、あたしのほうを見た。