颯輝達がむかったほうに背中を向け、先程来た道を戻った。 その間にもモヤモヤ、ぐるぐると黒い感情が渦巻いていく。 やだなぁ、この感じ。 どんどん自分が嫌になっていく。 黒い感情の、嫌なあたしがもう一人。 あの人は仕事場の人かもしれないじゃん。 ────でも、あんなに仲良さそうに寄り添って歩く? 黒いもう一人のあたしが言う。