○○彼氏。【完】


颯輝達がむかったほうに背中を向け、先程来た道を戻った。


その間にもモヤモヤ、ぐるぐると黒い感情が渦巻いていく。


やだなぁ、この感じ。


どんどん自分が嫌になっていく。

黒い感情の、嫌なあたしがもう一人。


あの人は仕事場の人かもしれないじゃん。


────でも、あんなに仲良さそうに寄り添って歩く?


黒いもう一人のあたしが言う。