○○彼氏。【完】


でも、あたしが背伸びしたところで本当のお姉さん達には敵うわけがない。


それならありのままの自分を好きになってもらうしかないわけで。


「あたしも早く大人になりたいなぁ」


颯輝との待ち合わせ場所、颯輝を待ちながらそんなことを呟くと、


「えー、なんで?」


と言う声が聞こえた。


と同時に頭にずっしりと重さがのしかかった。