○○彼氏。【完】


「颯輝・・・・・・さん」


「ん。颯輝」


微笑む颯輝にどうやらあたしは一目惚れしたようで。


「あ、あたし颯輝さんに惚れちゃいました!!よよよよければお友だちからでいいんで仲良くしてください!!」


真っ赤になって手を差し出すあたしに、颯輝はずいぶんと驚いたようで。


ガサゴソと音がしたと思ったら、


「お友達なら・・・・・」


と、いう声と共に差し出した手になにかを握らされた。


それは一枚の紙切れ。


でもその紙には番号とアドレスが書いてあった。


「これ、俺の番号とアドレスね。よろしく」