「あ、ありがとうございました!!」 そう言って車を飛び出したあたしに、 「頑張ってー」 と言ってひらひら手を振っていた。 何度も何度も振り替えって頭を下げるあたしに彼は見えなくなるまでずっと手を振っていた。 そして、見事あたしは合格。 それからどうしても彼に会いたくて、そして合格したことを伝えたくて、あたしは毎日あの駅に足を運んだ。 しかし、そう簡単に会えるわけなどなくて。