知らない人にはついて行くなって、小学生から今までさんざん言われてきたのに、乗ってしまった。 冷静になった頭で考えたら、見ず知らずな男の人の車に乗るなんて危険すぎる。 今度は別の意味で青くなったあたしに車を運転する彼は、 「俺その試験会場までの近道知ってんだよ」 と笑いながらいった。 ・・・・・・う、胡散臭い!! どどどどうしよ!! このまま家に帰れなかったら!! そして頭の中でいろんな想像をしているあたしに、 「着いたよ」 と声が届いた。