嬉しくて何度も優希を振り返って。


その度に微笑んでくれる優希。


「あたしんち着いたら傷の手当てしたげるね」


「あぁ、よろしく」


この人の隣は、世話係兼彼女の、あたしの特等席。


毎日ケガを作る彼は、あたしの唯一の不良彼氏。


─不良彼氏。完─