○○彼氏。【完】

ぽつりと呟いた龍一の言葉にあたしは一人赤面した。



「な、何言ってるのよ」



「ん?ほんとのこと」



そうやって嬉しいことを言ってくれる龍一。



でも、時々不安になる。



─────どうしてなんでも完璧な龍一があたしなんかを選んだのか。



付き合いだした頃、釣り合わないと散々言われてきた。



あたし自身も釣り合わないと思って別れようと考えたときがあった。



でもやっぱり好きな人と付き合えたのに別れるのは嫌で。