「・・・・・・別れよ」
気づいたら放課後の空き教室、あたしと優希以外誰もいない教室にあたしの声が響いていた。
「・・・・・・は?」
少し間を開けたあと、優希は眉間にグッと皺を寄せて声を出した。
「あたしから告っといてなんだけど、もうやだ。疲れた。あたしは優希の世話係りになりたかったんじゃない。彼女になりたかったの」
一つ言葉を発すると堰を切ったように出てくる不満の数々。
「デートもしたかったし、周りに優希はあたしの彼氏って言いたかった。女の子が優希に近づくのも、優希が他の子に笑いかけるのも嫌だった」

