○○彼氏。【完】

そもそも付き合っているのにこんな関係なのには理由があった。


それは、付き合っていることを誰にも言わないこと。


あたしたちが付き合うときに優希が出した条件だ。


あたしからの一方的なアタックだったから、ほんとはいやいやながらに付き合ったのかもしれない。


だから周りに言うなって条件だされてもそのときはしょうがないと思っていた。


そのうちあたしのことをちゃんと好きになってくれる日がくるかもしれない。


そしたら堂々とカップルらしいことができるかも。


なんて考えていたけど、一向にそんな気配はみせず。