そんな関係が続いて約5ヶ月。 デート・キス経験、0。 これってどうなの? 「っいって」 そう言う優希の声であたしはハッと現実に戻された。 「ごめんごめん、もうちょっとだから我慢してねー」 そう言ってあたしは優希の傷口にグリグリと消毒液を染み込ませたガーゼを押し当てた。 へっ、あたしにかまわないで毎日喧嘩してる罰だコノヤロー。 「いっ、てめ、いい加減にしろよ」 ギロリ、と睨まれればあたしはピシッと固まって、 「す、すみません」 と素直に手を緩めた。