○○彼氏。【完】

「────じゃ、また明日な」



あたしの家に着き、元来た道を引き返していく龍一の背中を見送るとき、まだ一緒にいたいような気がして背中に抱きついた。



「ぅわっ、どうしたんだよ?」



「・・・・・ん、まだ離れたくない」



・・・・・・って!!!!!



あたし何言ってんの!?



「あ、いや、ごめん!!」



咄嗟に恥ずかしくなり離そうとした腕を、龍一は掴んでそれを阻止した。