「観月ー…」



あたしはノックもせずにドアを開ける。


中に座ってたのはここの理事長


「おす、櫻。」


あたしの名を呼ぶ
麗亜 観月。

あたしのいとこになるのかな。
すんげえ年離れてるのにね。


そしてもう1人。


「俊哉も久しぶり」


「俺担任だからな!まじ安心だろ!?「


「うん、まじ不安」



麗亜 俊哉。
これも親戚。はっきり馬鹿なの。



「しかし、乱蝶だわ、麗亜組の次期組長のお前がここにくるのかよって。なぁ麗亜 櫻」



観月は意地悪そうに言う。



そうーーーー…



あたしは全国No.1の族である
紅蝶の総長 乱蝶。
歴代総長の中でも最強だという噂らしい。

そしてもう一つの顔。
全国No.1の組
麗亜組の次期組長で若頭としての
コードネーム 央。


「そー言わないでよ。でもさ、ぶっちゃけ青龍と紅蝶がいるこの学校もどーかと思うよ?」



あたしが笑えば、観月たちは苦笑いだ。



「ま、両立平等てきとーにやるよ。」



あたしの言葉を確認して俊哉が立ち上がる。



「ん、じゃいくか。」



あたしも立ち上がって観月にひらひらと手を振った。