月下美人







「麗亜さんたちの組織はいったいなんなんですか?」


そうきますか…
ナオだったら話しても問題ない気はするんだ。

だけど、万が一を考えると言えないんだよね。
背負ってる命を考えると。



「あたし、詮索はやめてって言わなかったっけ。」


「いいましたよ。それでもこちらもタツを抑えないと困るんですよ。現に瑞季のことでイラついてる。」


な、るほどね。


「そっちの事情はわかってる。それでも、組織のことは言えない。こっちも何百の命を背負ってるから。それだけはわかってほしい」


ナオは少し悩むような仕草をして、


「せめて瑞季と麗亜さんの関係を教えてもらえませんか?」


「…あたしの過去からになるけど、いい?」



ナオがゆっくりと頷いたのを確認して語り出す。